三越新宿店（東京・新宿）が３月31日に全館開業すると発表されました。新宿店は百貨店ではなく、専門店ビルに業態転換。店名も「新宿三越アルコット」とし、「百貨店」のイメージを薄めています。

　地下１階にはセレクトショップ「Ｑ」が新宿に初出店します。「Ｑ」は2002年に始まったセレクトショップ。恵比寿の旗艦店をはじめ、渋谷、銀座などに店を構えています。

　「Ｑ」はオリジナル商品６割、セレクト商品４割の商品構成。セレクト商品では英国の「ハウス・オブ・ジャズ（House Of Jazz）」「ブラーク（BLAAK）」などを買い付けているようです。

　「ハウス・オブ・ジャズ」はパブロ・フラック（Pablo Flack）とヘイゼル・ロビンソン（Hazel Robinson）のペア。パブロ氏が元クラブのマネージャーで、ロビンソン氏がDJだったこともあってか、クラブファッションの香りがあります。

　2004―2005年秋冬ではモノトーンをベースにしたエッジィなラインにオリエンタル柄を組み合わせた作品を披露。日本の着物風の前合わせや帯も目を引きました。小物のセンスのよさでも知られています。

　「ブラーク」は、共にファッションの名門校、セントラル・セント・マーティンズ卒の日本人女性、岡田幸子（Sachiko Okada）、英国人男性のアーロン・シャリフ（Aaron Sharif）の両氏によるユニットです。在学中の1998年にブランドを立ち上げ、2000―2001年秋冬ロンドン・コレクションに初参加しました。

　「BLAAK」というブランド名には、黒の持つ普遍的な魅力を象徴しているそうです。しかし、作品は黒っぽくはなく、むしろ黄色やピンクなどのヴィヴィッドカラーを多用した、目を驚かせるような鮮やかな色使いを得意としています。2004―2005年秋冬でのそのマルチカラーぶりは健在でした。ニューヨークの「バーニーズ・ニューヨーク」、ロンドンの「ブラウンズ・フォーカス」をはじめ、日本の「バスストップ」「アメリカン・ラグ・シー」などのセレクトショップが扱ってきました。